熱を下げるのに汗をかくという行為
子供の頃から熱を下げるのには汗をかいて水分を補給するという教えを親からされており、実践していたのですが、テレビ番組でそれには医学的根拠がないと紹介されていました。
やはり本当に意味がない行為なのでしょうか?
発熱をした場合はとりあえず薬を飲んで安静にするということがベストな対策でしょうか?
投稿日時 - 2014-01-09 05:35:08
旅館の朝食でよく温泉卵って出てきますよね。あれの作り方というのは、熱すぎるお湯に入れないことです。卵というのはだいたい40度を過ぎたあたりからあの白身が白っぽくなっていきます。そして、卵というのはたんぱく質でできているので、要するに細胞と同じなわけです。
つまり、たんぱく質というのは40度くらいで変質し始めるので、要は体は発熱することでウイルスや細菌をやっつけようとしているのですね。ただし、熱を上げ過ぎると今度は自分が死んでしまうのでそのギリギリのところで勝負しているわけです。若い人なら見たことないかもしれませんが、昔の水銀の体温計には43度くらいまでしか目盛がついていなかったのはそういうわけです。もし人間が50度の体温を出したらその熱で体の細胞が死んじゃうからです。
だから、ウイルスや細胞を殺すために体温を上げているのにそれを薬などで無理やり下げると体内のウイルスや細菌の活動は活発になってしまいます。それをフォローするためにペニシリンのような他に細菌をやっつける薬なんかも一緒に飲むわけです。
しかし発熱をすると体がフル回転することになりますから、体力は消耗します。昔は部屋や布団の保温能力が低かったり、栄養状態が充分ではありませんでしから、体力が消耗するとそれで命を落とす危険があったので熱を下げることには意味がありました。しかし今は基本的にみんな体力はありますし、仮に体力が消耗したとしても最悪の場合点滴で命を繋ぐことができます。なので近年はあえて熱を下げずにむしろ熱を上げる方向に持っていったほうが治りが早いというのがトレンドになっていますね。
ただし、他の方も指摘していますが、脳やきんたまは熱に弱いので、そこは熱が上がらないように冷やしてあげる必要はあります。つまり、昔から伝わる「頭寒足熱」というのは実に医学的にも正しいのです。
熱を上げて汗をかくと、最も危険なのは脱水症状を起こすことです。特に体内の水分量が多い子供は体内の水分が多いということはそれだけ多くの水分を必要としているということですから、より危険なんですね。また汗をかきにくい高齢者も逆に喉の渇きを自覚しづらいので危険なわけです。
だから、「汗をかいて水分をちゃんととれ」ってのは実は正しいのですよ。そのテレビ番組を見てないから分からないけど、その説はむしろ「古い説」ですよ。話を聞きに行ったお医者さんが古いお医者さんだったのでしょうね。近年の医学界は10年経つと話が真逆になっていたり、常識の変遷が激しいです。腰痛なんか、もう最近は「休むな。むしろ早く動かした方が治りが早い」ってのが主流ですね。10年前は「そういう説もあるけど、まだなんともいえない」という感じでしたけど。
風邪をひいたときは、身体は暖かくして頭は冷やして、たまご酒(アルコールで血流の流れを良くしてアルコールの催眠作用で寝て身体を休めつつたまごのたんぱく質で栄養をフォロー)を飲んでみかん(ビタミンC)を食べて寝ろ、というのは実に正しいのです。
投稿日時 - 2014-01-09 10:52:53
流行というのが医学にもあるんですね
今後、風邪をひいたら
血流をよくして、
頭・キンタマは熱くなりすぎないように
体全体は適度に暖める対策にしたいと思います
投稿日時 - 2014-01-20 12:38:13
このQ&Aは役に立ちましたか?
0人が「このQ&Aが役に立った」と投票しています
回答(7)
医学的なことはわかりませんが、経験上
汗をかくと治りが早いと思います。
ただし、「汗をかくこと」
ではなく、
「体を38度付近に保つこと」が重要なのかな?と思っています。
白血球など病気と闘う細胞類は、40度付近で最も活動が活発になると聞いたことがあります。
つまり、熱が出るのは、病気と闘うために自ら体温を上げているのだと思います。
病原菌が体温を上げているのではなく、病原菌と闘うために体温を上げている。
でも、体温が上がりすぎると、脳に良くないと聞いたことがあります。
だから、オデコや首など冷やして頭部の温度は下げる。38.5℃位を上回るなら解熱剤を飲む。
体を冷やしてしまうと、戦う能力が下がるので、布団に入って体は冷やさない。
結局、体は熱いので、汗をかくことになる。
もちろん、脱水はだめだから、水分補給をする。
ということになる。
こういう結末から、「汗をかいて水分補給をしなさい」ということになったのでは?
投稿日時 - 2014-01-09 09:56:38
脳によくない程体を熱くさせるのは確かに無意味ですね
頭は冷やすというのは合点がいきました
投稿日時 - 2014-01-20 12:36:21
汗をかくこと自体が、体内の熱を汗が体外に放出してくれるという意味では効果がないとは言い切れませんが、得てして間違いやすい対応が、汗をかくために重ね着して布団を何枚もかぶって、意図的に汗をかくこと。
これ、言うまでもなく体内の熱を逃がそうと汗をかくのに、その熱を衣類や布団の中でこもらせ保温する行為でしかないことです。
暑いから自律神経の働きで放熱しようと汗が出るのに、その熱を身体の周囲にこもらせ、身体は熱が逃げないからなお汗を出そうとする・・・・体力ばかりを消耗し、解熱効果を妨げるばかり。
寒くない程度に衣類やお布団をかぶり、発汗と共に熱を身体の周囲から逃がす工夫がないことには悪循環です。
汗で体内から出た熱をこもらせたのでは意味がありません。
こもる汗をわざわざかくよりは、脇や首、そけい部にタオルでくるんだ氷枕や氷入りのペットボトルなどを当て、直接冷やした方が解熱効果は高いです。
放熱よりは冷やす、です。
投稿日時 - 2014-01-09 09:04:27
なるほど
汗をかくことは良いとしても、
かいた汗をすぐふき取り、次から次へと汗をかき続けさせるのは意味があるということでしょうか
投稿日時 - 2014-01-20 12:35:05
意味があるから、身体は汗をかくのですが。
自律的に汗は出せないでしょ?身体が必要と感じるから自然に汗がでる。
医学的に意味が無いとされるのは、汗をかいて体表面を冷やすのと、狙って体内の熱を下げるのは別であり、
汗をかくことにも体力を使い、体力を使うとは熱が出ることであり、寒気を感じるような熱で体を冷やすことは逆効果な場合もあるため、
汎用の治療法としてわざわざ汗を出す必要はないってこと。症状により汗をかくことで新陳代謝を上げ早く完治させることは可能です。
医学療法には必ず効果とリスクの両面があり、身体状態の医学的根拠と治療方法の医学的根拠は別ってこと。
医学的根拠や科学的根拠って便利な言葉なのですが、根拠って理論立った全体の理解がないと、根拠の意味も理解できないので、
医学的根拠という言葉は「素人にはわからんのです」って意味しかなく、説明にはなっていないので、なぜダメなのか対策が出ていない以上、信用するだけムダです。
投稿日時 - 2014-01-09 06:50:35
いやー、
結局は一概に言えないってことなんですかね
投稿日時 - 2014-01-20 12:27:22