SFは映画やアニメでは人気があるのに小説ではいまひとつなのはなぜ?
スターウォーズやガンダムなどSF的な映像作品は広く人気がありますが、SF小説はそれほど大衆的な人気がないような気がします。それはなぜでしょうか?
投稿日時 - 2005-12-27 22:21:12
映像と活字の違いがそこにあると思います。
映像作品の場合、何よりも重要なのはその映像のインパクトです。例えば宇宙を駆けて行く大量の戦艦であるとかは、一発でわかるし、何よりも迫力があります。「こういう技術だ」というのも、映像で見れば一発でわかります。
一方、活字でそれを表現しようとすると、実にこまごまとした説明から入ることになります。そうすると、何よりもとっつきにくいですし、また、そのような説明が続くことで、作品のテンポが悪く感じられることもあります。勿論、そのようなこまごまとした論理であるとか、そういう説明を楽しみにしているファンは沢山いるわけですが、大衆を相手に…となると難しいと思います。
学力低下だとかは、全く関係のないことだと思います。(本当に低下しているのかも疑問ですが)もしそれが原因だとすれば、昔は大衆的な人気があってしかるべきですからねぇ…。
投稿日時 - 2005-12-28 04:30:55
ありがとうございます。
投稿日時 - 2005-12-28 14:49:04
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回答(13)
こんにちは。
スターウォーズ(ジャンルとしてはスペースオペラか)やガンダム(ロボットアニメ)は分かりやすいSFですが、ハードSF(科学寄り)のSFは好みがもっと分かれそう。
最近はSF作家以外の作家がSF的要素の入った小説を書いていたりして、ジャンルにとらわれなくなった、という見方をする人もいるようです。
主流の文学やエンタテイメントの作者が書いていたり。
広い意味でのSF「周辺」の作品は読みやすいんじゃないでしょうか。
本格的なSF小説は好みが分かれそう。
元祖は、大衆的なジャンルとして登場したジャンルなんでしょうけどね(英米などで)。
SFは作品世界・設定からして細かい作品が多いです。
わりとオタク的に細かい部分を読むのを好む人でないと辛いかも(^^;
映画の場合は、派手に分かりやすくしてあるんじゃないでしょうか。
アクションシーンとか、メカとか。
分かりやすく整理するのは映画化には必要なことですし。
例として、小説がいくつか映像化されている作家の一人にフィリップ・K・ディックがいます。
『ブレードランナー』(原作名・アンドロイドは伝記羊の夢を見るか)
『トータルリコール』(追憶売ります)
『マイノリティー・リポート』(旧タイトル・少数報告。現在は映画と同名)
『スクリーマーズ』(変種第二号)
ほか。
映画はそれぞれ魅力的に仕上がっていますが、原作とはだいぶ(全然?)違います。
変種第二号なんて短編ですし。
ブレード・ランナーも、あの小説をよくぞここまで(笑)というぐらいアレンジしてあります。
ディック作品の場合、単純に言うと、映画は派手で綺麗、原作は暗くて複雑、です。
(あの小説をそのまま映画化したらわけが分からなそうだが、脚本家や監督はよくやるものだと思う)
「原作有り」作品の場合は、美味しいところを上手に料理して映画化しているのだと思います。
映画は広く大衆向けに作るものです。
文学は必ずしもそうではない(SFに限らず)。
私はそれほどSF小説をたくさん読んではいませんが、ああいう世界は万人受けしないだろうなーという作品はけっこうあります。
理系頭でなくても読めますが(私はバリバリの文系)、少なくともその手の話題が好きでないとどうしようもありませんし。
科学的なのはすごく科学的ですし、そうでないやつは哲学・思想的だったりもして。
小説のほうが硬い、というのもあるかもしれません。
地味で硬い。
必ずしもそうとは言えませんが、明るく楽しいのもあるので。
投稿日時 - 2006-01-04 15:59:19
ありがとうございました。
投稿日時 - 2006-01-20 05:22:53
大っぴらには語られていないことだと思いますが、日本人
の識字率、学力が低下しているせいだと
思います。進学率は上がっていますが、
教育の内容が幼稚になっているんです。
外国には今でも大ヒットしたSF小説からの
映画化というのがいくつもあるんです。
ジュラシックパークやタイムラインでおなじみの
マイケル・クライトンなんかは日本でも有名
だと思いますが。
日本のアニメ、甲殻機動隊なんかに代表される
電脳空間といった概念ですが、これは1980年代に
大ヒットしたカナダのSF小説、ニューロマンサー
で初めて出てきたものです。
スターウェーズは、第一作公開当時
世界的に有名だった銀河パトロールレンズマン
の流行に乗ったものだとも言われています。
日本ではヒットしたアニメや漫画を実写化
するということがよくありますが、外国では
SFも大衆的人気があるんで、それを映像化した
ものや、似たようなストーリーで作ることが
多いわけです。
投稿日時 - 2005-12-28 00:16:51
ありがとうございます。やっぱりオリジナルは小説なんですね。
投稿日時 - 2005-12-28 14:48:38
こんにちは
SF(サイエンス・フィクション)には、本気で読み取ろうと思うと結構科学的知識とか数学的概念とか必要になるのですよ。
たとえば時間の観念とか哲学的な思想にまでつながってくるような知識を扱うような頭の訓練をしておかないと設定ですでについてゆけなくなるような話もありうるのです。
ファンタジーならば映像化してもアニメ化しても「そんなものなんだから文句言うな」で済むけれど、SFの本格的読者はいちおう論理的な理由をつけないと納得してくれない。そういう分野の世界なんですね。
だからある意味「一般人の読者」にはとっつきにくいものがある。
そこがSFの醍醐味でもあるわけです。
普通一般人に核分裂の概念とか元素周期律表はなにを意味しているかなんていうことを基礎概念にして「たかが空想小説」を読めといっても読みたがらないと思う。
そういう意味でマイナーな分野といえるんでしょうね。
でも、そこがわかってしまえば自分の「世界の概念」がひっくり返るようなすごい物語が発見できる面白さがありますし、ある意味「選ばれた人」としての優越感も仲間意識も味わえる。
なかなか奥深くていいもんですよ。
投稿日時 - 2005-12-28 00:00:23
ありがとうございます。
投稿日時 - 2005-12-28 14:47:29
うーん。
逆じゃないかなあと思います。
活字ではすごいんだけど、映画やアニメでは、その作品のすごさが出ないんですよね。監督が、原作(活字)の神髄をくみ取れていないケースが多いです。
活字を映像化するには、情報量が増えるから、活字の部分だけではなく、その裏というか、なにを活字に表したかったかまで深く読み取り、映像化する必要があると思います。
大衆受け(老若男女に平均的にうける)のは、鋭さがない。ある1点がぐーんと伸びているって特徴が無くなる気がします。平均的になっちゃうんでしょうかね?
投稿日時 - 2005-12-27 22:39:53
ありがとうございます。
投稿日時 - 2005-12-28 14:46:02