rRNAとrDNAについて
いろいろと調べているのですが、よく理解できな部分があり、教えて頂ければ幸いです。
細菌(原核生物)におけるrRNAについてなのですが、このRNAと言うのは、その細菌のゲノムにコードされているrDNA(rDNAと言うのはrRNAをコードしたDNAと言う解釈であっていますでしょうか?)とまったく同じ配列なのでしょうか?(もちろんUがTに置き換わっていることは理解した上で)
と言うのは、原核生物にはスプライシングがなく、rRNAと言うのはそもそも蛋白を作るためのRNAではないわけですし・・・
また、真核生物においてもrRNAとrDNAは同一の配列なのでしょうか?
最近、リボソームのことをよく知らなかったため、勉強をしているのですが、なかなか思うような情報が見つからず、質問させて頂きました。
根本的な考え違いをしているかも知れませんが、よろしくお願い致します。
投稿日時 - 2004-09-14 17:45:13
Gattacaはいい映画でしたね。
さて、真核生物でも原核生物でも、数種類あるrRNAをコードしているDNAは、だいたいゲノム中にかたまって存在しています。rRNAをコードしている領域と、コードしていないスペーサー領域が交互に並んでいます。
ポリメラーゼはこれをまとめて転写します。真核生物で言うと、18S、5.8S、28SのrRNAが、スペーサー領域を交互にはさんで、一本のrRNA前駆体として転写されるのです。いってみれば、真核mRNA前駆体のように使うところといらないところが交互に並んでいるんです。
真核生物のrRNAも、原核生物のrRNAも、転写後に化学修飾を受けます。
主に、Uの塩基をPseudouridineというのにしたり、糖の2'OHにメチル化をほどこしたり。
ですから、基本的には上の違いを除いてはrRNAの塩基配列は元のDNAと変わりはないでしょう。
真核生物ではこのあと、核小体のsnoRNA-タンパク質複合体により前駆体が切断され、成熟したrRNAになります。先の化学修飾を頼りに、どこできればいいのか酵素が認識するんですね。
原核生物では、RNaseが前駆体を切断し、真核生物と同様に成熟rRNAを作るんだったと思います。
スプライシングは基本的にエキソン同士をつなぐのが目的であるため、通常のrRNAの成熟にはあまり関係がなかったと思います。
ちなみに、テトラヒメナという生物は、自分で自分をスプライシングして成熟する(珍しい)rRNAをもっています。
投稿日時 - 2004-09-15 00:37:40
返信が遅くなり、大変申し訳ありません。
gattacaは本当に大好きな映画なんです(笑)
なるほど、そういうことだったのですね。
遺伝子関係の仕事をしているにも関わらず、リボソームのことは全くと言っていいほど知りませんでした。
ここら辺の知識を充実させるような、書籍、HPはありませんでしょうか?
また、この説明から行くと、rRNAとrDNA(例えば18S単体で比較した場合)配列長は同じと言うことでよいでしょうか?
投稿日時 - 2004-09-21 10:39:21
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